試打会で改めて感じた、Tソールの本当の強さ

こんにちは、ブログ担当のtKです。
先日、久しぶりに試打会を開催させていただきました!
かなり暑い日でしたが、熱心なゴルファーの方々が多く足を運んでくださり、とても良い試打会となりました。
その中で改めて感じたのが、tTウェッジ2.0「Tソール」の完成度の高さです。
普段は、実際に自分で使用して感じたことを記事にすることが多いのですが、今回は試打会でさまざまなゴルファーのショットを見て、客観的な立ち位置で感じたTソールの魅力について書いてみたいと思います。


ゴルファーの違いを受け止めてくれる個性

試打会には、本当にさまざまなタイプのゴルファーが来場されます。
JUCIEのウェッジには、「どう打ちたいか」に合わせて選べるソール形状があります。
しかし、試打会で多くの方が最初に気にされるのは、
「普通に打って、気持ちよく当たるか」
「思った距離や高さでボールを運べるか」
という、ごくシンプルなことです。
「このソールで、このように打ちたい」という以前に、「まずは安定して打てるか」が、多くの方にとって一番気になるポイントなのだと思います。
そして、クラブの使い方も人それぞれです。
• 上からしっかり打ち込む方
• 横から払うように打つ方
• 少しトップ気味、薄めに当たる方
本当にさまざまです。
それでもTソールは、その違いをしっかりと受け止めながら、ある程度のズレまで幅広くフォローしてくれていました。

ずっとショットを見ていると、インパクトから接地にかけてのソールの動きに違いが見えてきます。ソールがしっかり機能しているときは、ソールが地面にピタッと張り付くように接地し、そのままスムーズに抜けていくように見えます。
一方で、ソールがプレーヤーのスイングに合っていなかったり、うまく機能していない場合は、その動きがどこか落ち着かず、不安定に見えることがあります。
もちろん、これは僕自身の感覚であり、かなり主観的な表現です。
ですが、試打会で多くのショットを見ていると、その違いを強く感じました。
スイングタイプが違っても、極端に結果が変わらない。皆さんが打っている姿を見ながら、改めて感じたのが、Tソールは
「ソールが仕事をしてくれる」 「ソールがしっかり機能する」
ということの強さです。
ゴルファーがクラブに合わせにいくのではなく、ソールが自然と良いインパクトへ導いてくれる。そんな印象を改めて受けました。


60°・58°に表れる違い

特に印象に残っているのが、60°や58°といったロフトの大きいウェッジです。
このロフト帯は、一見すると普通に打てているように見えても、実際にはボールの下をくぐってしまい、思ったより飛ばず、距離感が合わなくなるケースが少なくありません。
「ちゃんと打てたと思ったのに、思ったより飛ばない」
そんな経験がある方も多いのではないでしょうか。
一方でTソールは、そうしたボールの下を「くぐる」現象が、ほとんど起こりません。
このあたりは、見ていて思わず「すごいな」と感じさせられる部分でした。
さらに、肉眼でも分かるほどしっかりとスピンが入った状態で飛んでいき、約40ヤード先に設置された人工マットのグリーンに対しても、ボールが地面に食いつくように止まっていく場面を何度も見ることができました。
試打された方々の中で60°は使っている方は少なく、その違いをはっきりと実感されていたのが印象的でした。


実際に使っている方の声

今回の試打会には、すでにTソールをご使用いただいているユーザーの方も来場してくださいました。
実際の使用感を伺うと、
「バンカーが圧倒的に変わりました!」
とおっしゃっていました。
もちろん、バンカーショットには技術も必要です。
ですが、ソールが砂に対して適度な抵抗を生みながら、必要以上に刺さらず、自然に抜けてくれる。バンカーはその機能性が大きく影響すると思っています。
だからこそ、プレーヤーは余計なことを考えず、安心して振ることができます。
アプローチだけではなく、バンカーもしっかりとカバーしてくれる。
こうした隙のなさも、Tソールの大きな魅力なのだと改めて感じました。


ソールは、見えない性能

今回の試打会でもそうでしたが、ウェッジを選ぶとき、多くの方はフェース形状や構えたときの印象に目が向きます。もちろん、それも大切です。
しかし、本当にスコアに影響するのは、インパクトのほんの一瞬、ボールとともに地面へ接するソールの働きです。
どんなスイングタイプにも極端に合わせるのではなく、多くのゴルファーが安心して使える懐の深さ。
試打会という、さまざまなゴルファーが同じクラブを打つ環境だからこそ、その完成度を改めて実感することができました。
まだTソールを体験されたことのない方は、ぜひ一度、アプローチやバンカーでその性能を試してみてください。
数字やスペックだけでは伝わらない。
「なるほど、こういうことか」
そう思わされる性能が、そこにはあると思います。

フルCNC加工がもたらす、「本当の精度」とは?

今回のテーマは、ジューシーの現在販売しているすべてのクラブに共通する「フルCNC加工」についてです。
最近、アイアンやウェッジに「CNC加工」を取り入れているクラブをよく見かけるようになりました。完全に全体を削り出す「フルCNC」もあれば、バックフェースなど一部だけに施している「部分的なCNC」もあります。
ジューシーがすべてのモデルで「フルCNC加工」にこだわり続ける理由はなぜなのか?
そして、単なる「見た目の美しさ」ではない、ゴルファーにとっての本当のメリットとは何なのか? についてお話ししたいと思います。


「CNC加工 = 精度が高い」とは限らない?

そもそもCNC加工とは、コンピュータで数値制御された機械加工のことです。手作業に頼らず、プログラムによって正確な加工を何度でも再現できるのが最大の強みです。
一見すると「手作業より精度が高い」と思われがちですが、ここで大切なのは「何に対しての精度なのか?」という点です。
実は、「一部分の精度」を優先するあまり、クラブとして最も重要な「別の部分の精度」が犠牲になっている例が少なくありません。
この違いを分かりやすくするために、「陶器の湯呑み作り」を例に挙げてみましょう。


「達人の湯呑み」と「表面だけのCNC」

ここに、陶芸の達人が作った素晴らしい湯呑みがあるとします。
達人の湯呑み
外側の曲面が美しいだけでなく、長年の勘と指先の感覚によって、内側の壁も外側に綺麗に追従しています。全体が均一で適切な肉厚になっているため、焼き上がりの強度が保たれ、割れにくい構造になっています。

では、この湯呑みを「機械加工(CNC)」で高精度に再現しようとしたらどうなるでしょうか?
ケース①:適当に作ったベースの外側だけを、達人の形に削った場合
ベース(元々の素材)の形が揃っていないのに、外側だけをきれいにCNCで削り出した場合、外側は達人の湯呑みに似ていても、肉厚は均一にならず、強度不足でわれてしまいうこともあります。
ケース②:容積を統一するために、内側だけを完璧な円筒形にした場合
内側を機械で綺麗な円筒形にくり抜くと、やはり肉厚がバラバラになります。万が一、加工の中心が少しでもズレれば片側だけが薄くなり、強度不足で割れてしまいます。

どちらのケースも「見た目が美しい」「容積が正確」といった一部分の精度は上がっていますが、湯呑みとしての基本性能(強度・耐久性)はむしろ悪化しています。
これが、「デザインや仕上げのためだけに施されたCNC加工」の落とし穴です。
達人の湯呑みを真の精度で再現するには、「内側も外側も、すべて同時に機械加工(フルCNC)」を行うこと。そうして初めて、製品全体としての精度が高いと言えるのです。


ジューシーがめざす本当の精度とは

クラブ造りもまったく同じです。
バックフェースのデザインやフェース面のミーリングを綺麗に見せることも大切ですが、ジューシーが最も大切にしているのはもっと根本的な「基本性能の精度」です。
ライ角・ロフト角が、設計データ通り完璧に再現されているか?
フェースの輪郭、ソールの当たり方、構えやすいネック形状が寸分狂わず作られているか?
これらは当たり前のように思えて、実は研磨職人の手作業に頼ると最も個体差(ばらつき)が出やすい部分でした。
ジューシーは、この個体差を押さえるために「フルCNC加工」を採用しています。
重心位置、ライ角・ロフト角といった基本性能を一切損なうことなく、狙い通りの形状を完全に再現する。これこそが、私たちが追い求める「本当の精度」です。
性能の個体差を何よりも嫌うツアープロへのウェッジサポートにおいて、同じフィーリングのクラブを寸分違わず提供できるのも、このフルCNC加工があるからこそです。


達人を超えたものづくりを、最良の手段で

「それなら、コストをかけてどのメーカーもフルCNCで作ればいいのでは?」と思われるかもしれません。あるいは、「そこまでの精度は求めていないから、コストを下げてほしい」という考え方も当然あると思います。
だからこそジューシーは、ただ機械で削るのではなく、「設計力」と「フルCNC」を掛け合わせることで、達人の手作業すら超えるクラブを目指しています。
達人の作ってきた美しい形状を保ちながら、手作業では不可能なレベルで正確な性能を叩き出すこと。
結局のところ重要なのは、「どう作るか(手段)」ではなく、「何を作るか(目的)」です。そこに誇れる性能が伴っているかどうか。
例えば最新の「cHアイアン」は、軟鉄アイアンとして最大級の慣性モーメントと心地よい打感を両立していますが、これはフルCNCでなければ絶対に実現できない設計でした。
今後も私たちは、CNCという言葉のイメージに甘んじることなく、あくまで「最高の性能を生み出すための手段」としてものづくりに向き合っていきます。
CNCをアピールするゴルフクラブを選ぶ際は、ぜひ「このCNC加工は何のために施されているのか?」「本当に欲しかった精度が上がっているか?」という視点でも見てみてください。そうしていただければ、ジューシーのクラブに込めた想いと本当の価値を、より深く感じていただけるはずです。